VRコンテンツの種類~メタバース、ゲーム、VRツアーの比較~

2023/11/16

VR(XR)は、今後確実に普及して、多くの人が日常的に使うものとなるでしょう。
すでに多くのVRヘッドマウントディスプレイも発売されていますので、今から導入しておいても早すぎることはありません。

が、いざVRを導入しようと考えても、何をすれば良いのでしょうか
VRをWebサイトに導入しようと考えた場合、どのようなコンテンツがあるでしょうか。

今回は、代表的なVRコンテンツをいくつか紹介させていただきたいと思います。

メタバース

まず第一に考えられるのが、「メタバース」と呼ばれるものです。
メタバースについてはまた別にご紹介したいと思いますが、簡単に言うと

「インターネット上の仮想空間で、自分の分身となるアバターを操作して、誰かとコミュニケーションを取ったり、買物を楽しんだり、世界の散策を楽しむ」

といった機能を提供するコンテンツです。

ただし、メタバースのコンテンツを構築するためには多くな機能を実装して世界を表現する必要があります。
音声による対話、文字によるチャット、買物をするための決済機能、世界を表現するための3Dモデル等々、挙げるときりがありません。

それだけに、制作には多大な費用と時間がかかります。100万円を下ることはなく、場合によっては1000万円を超えることもあるでしょう。
これでは、一部の資金が潤沢な企業様以外にとって、導入は現実的ではありません。

バーチャルリアリティと言えばメタバース! といった印象もありますが、現時点では、導入の敷居が高いと言わざるを得ません。

VRゲーム

次に考えられるのが「ゲーム」です。

現在、VRの分野で最も活用されているのはゲームではないでしょうか。
Meta Questを始めとするVRヘッドマウントデバイスにおいても、その用途のほとんどがゲーム(あるいはVRChat)で、圧倒的に人気のコンテンツだと思います。
PlayStation VRなどは、直球でゲームVRですね。

もしゲームを自社のコンテンツとして作成することが出来れば、ブランディングや新規顧客獲得のタッチポイントになるでしょうが、気になるのは企画の質と費用面です。

自社をPRするためにVRゲームを作っても内容によっては話題になりませんし、費用も高額です。
ただ、ミニゲームで中毒性のあるようなコンテンツが生み出せるのであれば費用対効果はあるように思いますので、当方もいずれ作ってみたいと考えています。

VRツアー(360度パノラマ写真)

最後に、当方がオススメするのは、簡易的に世界を表現する「VRツアー」です。

VRツアーは360度パノラマ写真を使って構築しますので、大規模な3Dモデルなどは不要です。360度写真と通常の写真や動画が数点あれば構築できます。

メタバースのように世界の細部まで歩き回ることは出来ませんが、シーンをつなげて相互に移動することで現地の臨場感は十分に味わえます。
データ容量も3Dモデルに比べると軽いので、コンテンツの読み込み時間も早く、気軽に体験していただけます。

現状、メタバースのようなリッチなコンテンツは、お客様が必要とする以上の機能を持っていて複雑すぎる印象があります。言ってしまえば、体験が面倒なものとなり、途中で投げ出してしまう可能性すらあります。

特にホームページに実装する時は、少々機能を減らしてでも、気軽に体験出来ることが大事だと当方は考えています。

そしてコストが安価なのも魅力です。規模にもよりますが、制作期間も短いです。
イベントや展示会がある時などに360度パノラマ写真さえ撮影しておけば、アーカイブとしても活用出来ます。

以上、代表的なVRコンテンツを紹介させていただきました。
それぞれ魅力とメリットはあると思いますが、ホームページに実装するという点を考えるのであれば、当方はVRツアーがオススメです。

将来的には分かりませんが、現状においては、リッチすぎるコンテンツは多くの人から求められていない、と考えるからです。また繰り返しになりますが、制作費用が安価なのも大事です。

もしVRコンテンツにご興味を持たれていて、VRツアーのような形が適切だと感じられたなら、ぜひ一度ご相談くださいませ。
御社のご要望に応えられる方法を提案させていただきたいと思います。

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