メタバースの制作費用はどれくらい?

2023/11/19

VRやXRのコンテンツと言えば、やはり「メタバース」が最初に候補に挙がるのではないでしょうか。

メタバースを簡単に説明すると「インターネット上の仮想空間で、自分の分身となるアバターを操作して、もう一つの世界で現実のように生活する」ものです。

音声で誰かとコミュニケーションしたり、展示してあるオブジェクトを鑑賞したり。システムの仕様によっては、買物やリッチな体験が可能です。

ただそれだけに、独自にメタバースのコンテンツを作ろうと思うと、仕様の選定やプログラミング、サーバーの準備や運用など、多大な時間と費用が必要になります。

具体的なメタバース制作の費用は?

当方は現状メタバースの制作を行っていませんが、費用的にどれくらいなのかを調べてみたところ、

数百万円から数千万円

というサービスが多かったです。

かなり曖昧ですが、メタバースと一口に言っても機能や規模は様々で、制作の費用や時間に差が出るのは当然だと思います。

当方が制作すると仮定して見積もりをしてみたところ、どれだけ機能を絞っても数百万円は下らない、機能によって数千万円を超えることも妥当であると考えられました。

これは多くの企業様では現実的ではありませんし、VRデバイスの普及具合から考えても、費用分の対価を回収するのは難しいと思われます。
(PCやスマホのブラウザで体験するメタバースも多いですが、個人的には、VRヘッドマウントディスプレイで没入感の高い体験をするのが本命だと感じています)

将来的には分かりませんが、よほどの目的がない限り、現時点でメタバースのコンテンツを一から制作するのは敷居が高いように感じます。

制作費以外にランニングコストも考える必要がある

また、インターネット上のコンテンツとして構築するわけですから、ランニングコストも必要になってきます。

世界を支える3Dモデルはファイルサイズも大きいですし、複数人が同時にアクセスして動き回るのであれば、ある程度強いサーバーが必要になります。

そして、それを監視して運用する人も必要になります。ある程度ネットに詳しい人材が求められるので、別の手間や費用を考えなくてはなりません。

制作とランニングコストをパッケージにしているようなサービスもありますが、月額にして数十万円から数百万円になりますので、やはり気軽に始められるものではありません。

メタバースは、世界を構築してからが始まりです。制作分の費用に加えて、その後の運用費用もそれなりに発生するというのは、忘れてはいけないポイントになります。

大きな予算がなければメタバース運用は難しい

以上のように、メタバースは制作から運用まで、多くの費用と時間が必要となります。

これを吸収してブランディングや利益につなげられるような会社は限られますし、なかなか敷居が高いです。

VRChatやclusterなどのプラットフォームを使えば程度予算を抑えられますが、それでも気軽に出せるような金額ではありません。

もちろん大事なのは費用対効果で、どれだけ高額でもそれを出すだけの価値があるのであれば全く問題はありません
が、現時点でをそれをクリアするのは、なかなかに大変だと当方は感じます。

今後、メタバースは認知されて、一般的になっていくでしょう。
メタバースの導入を検討されている方は、世相を見ながら、費用が目的に見合うタイミングで検討されると良いと思います。

当方としては、コスト・運用・手軽さ等の面から、まずは「VRツアー」から始めていただくのをオススメしております。

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